軽くて使いやすいコードレススティッククリーナーが欲しいけど、日立の『かるパックスティック』とシャープの『ラクティブエア』って何が違うの?
メーカーが異なるため、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
この記事では、それぞれのシリーズから代表的なモデルをピックアップし、軽量性、吸引力、使いやすさ、バッテリー性能などを徹底的に比較します。
あなたのライフスタイルに合った一台を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
1. 各シリーズの特徴
まずは、「かるパックスティック」と「ラクティブエア」がそれぞれどのようなコンセプトで設計され、どのような特徴を持っているのかを見ていきましょう。
日立 かるパックスティック
主な特徴
- 紙パックにごみがたまっても空気がスムーズに流れる「パワー長もち流路」により、吸引力の低下を抑える
- ごみ捨て時にほこりが舞いにくく、中のごみもこぼれにくい「こぼさんパック」を採用
- 3層構造の紙パックなどで微細なごみを約99%逃がさない「きれいな排気」
- ヘッドに搭載された「ごみくっきりライト」など、使いやすさを向上させる機能。
※日立公式サイトより
シャープ ラクティブエア
主な特徴
- 紙パックに触れることなくごみ捨てが可能な「パックinカップ」構造を採用。
- 床だけでなくすき間掃除やハンディ掃除でも、暗い場所を照らしてごみが確認できる「どこでもライト」を搭載
- 独自の低騒音化技術により運転時に不快に感じる耳障りな音を抑制し、やさしい運転音を実現
※シャープ公式サイトより
2. 軽量性の比較:驚きの軽さを実現しているのは?
両シリーズの大きな魅力である「軽さ」を、具体的なモデルの数値を比較しながら見ていきましょう。
日立かるパックスティック
(※公式HPにあるもの)
型番 | PKV-BK50L | PKV-BK3L |
発売日 | 2023年12月上旬 | 2024年3月上旬 |
重さ | 1.4kg | 1.1kg |
重さ以外の主な違いは、
- 集じん容量(0.6L/0.4L)
- 電池(カセット式か内蔵か)
- 連続使用時間(主に標準)
- ヘッド(パワフルスマートヘッド/パワフルスマートヘッドlight)
- 付属品
シャープラクティブエア
(公式HPにあるもの)
型番 | EC-KR2 | EC-KR1(旧品) |
発売日 | 2024年9月5日 | 2023年9月7日 |
重さ | 1.3kg | 1.3kg |
シャープラクティブエアの違いは、どこでもライトという床を照らすライトが付いたこと。
とにかく本体の軽さを求めるなら、1.1kgの日立かるパックスティックPKV-BK3L。
とは言えどれも1.5kg以下で、1.5Lのペットボトルジュースより軽いです。
3. 吸引力の比較:しっかりゴミを吸い込むのはどっち?
軽量性だけでなく、掃除機としての基本的な性能である「吸引力」も重要な比較ポイントです。
日立 かるパックスティック
型番 | PKV-BK50L | PKV-BK3L |
ゴミ捨て | 約4か月に1回(※使い方による) | 約2か月に1回(※使い方による) |
集じん容量 | 0.6L | 0.4L |
吸引力 | ゴミが溜まってきてもパワーが長持ち | ゴミが溜まってきてもパワーが長持ち |
自動ボタンで床に合った吸引力にする | 自動ボタンで床に合った吸引力にする | |
ゴミくっきりライトで見えにくいゴミを見えやすくする(7灯) | ゴミくっきりライトで見えにくいゴミ灯見えやすくする(5灯) | |
髪の毛などが絡みにくいブラシ | 髪の毛などが絡みにくいブラシ | |
パワフルスマートヘッド 押すときも引くときもゴミを吸う。ヘッドが床に張り付くのを抑えるので取り回しがしやすい | パワフルスマートヘッドlight 押すときも引くときもゴミを吸う。ヘッドが床に張り付くのを抑えるので取り回しがしやすい (※PKV-BK50Lより軽くて小ぶりなヘッド) | |
ヘッドの押し引きに合わせて後ろのフラップが開閉する[シンクロフラップ]を採用 | ヘッドの押し引きに合わせて後ろのフラップが開閉する[シンクロフラップ]を採用 | |
クルッとヘッドで掃除しにくい壁ぎわも使いやすい | クルッとヘッドで掃除しにくい壁ぎわも使いやすい |
PKV-BK50LはPKV-BK3Lより大きくて重い分、吸引力は高いです。
シャープ ラクティブエア
型番 | EC-KR2 | EC-KR1(旧品) |
ゴミ捨て | 約1.5か月に1回(※使い方による) | 約1.5か月に1回(※使い方による) |
集じん容量 | 0.37L | 0.37L |
吸引力 | 紙パックにごみが溜まった状態でも吸引力低下を抑制 | 紙パックにごみが溜まった状態でも吸引力低下を抑制 |
どこでもライトで暗がりのごみを明るく照らす | どこでもライトなし | |
すき間掃除やハンディ掃除への切り替えがスムーズ | すき間掃除やハンディ掃除への切り替えがスムーズ | |
吸込口の端までブラシが届く構造で、壁際などのほこりをかき取りながら吸い取る | 吸込口の端までブラシが届く構造で、壁際などのほこりをかき取りながら吸い取る | |
髪の毛やペットの毛がからみにくいブラシ | 髪の毛やペットの毛がからみにくいブラシ | |
家具などの下の低いすき間まで入り込むヘッド | 家具などの下の低いすき間まで入り込むヘッド |
ゴミを吸い込む力は掃除機のヘッドで決まります。
どちらの掃除機もいいヘッドですが、しいて言うなら日立かるパックスティックがやや優勢。
ヘッドの押し引きに合わせて後ろのフラップが開閉するため、後方のゴミを引きずらずに吸引します。
すき間掃除やハンディ掃除を掃除機がけ中にサッとしたいなら、ラクティブエアが使いやすいです。
4. 使いやすさの比較:日常的な掃除を快適にするのは?
毎日の掃除で使うものだからこそ、「使いやすさ」は重要な要素です。
掃除機を手に取って使いやすいサイズ感なのかを比べます。
日立かるパックスティック
型番 | PKV-BK50L | PKV-BK3L |
サイズ(長さ×幅×高さ) | 225mm×230mm×1,102mm (22.5cm×23.0cm×110.2cm) | 205mm×230mm×1082mm (20.5cm×23.0cm×108.2cm) |
重さ | 1.4kg | 1.1kg |
シャープ ラクティブエア
型番 | EC-KR2 | EC-KR1(旧品) |
サイズ(長さ×幅×高さ) | 209×251×957mm (20.9cm×25.1cm×95.7cm) | 209×251×957mm (20.9cm×25.1cm×95.7cm) |
重さ | 1.3kg | 1.3kg |

わたしの身長は168cmなのですが、日立かるパックスティックの方が高さがあるぶん使いやすいです。
5. バッテリー性能の比較:持続時間と充電の利便性
コードレススティッククリーナーにとって、バッテリー性能は重要な要素です。
日立かるパックスティック
型番 | PKV-BK50L | PKV-BK3L |
連続使用時間 | 強:約8分 自動:約8~40分 標準:約40分 | 強:約8分 自動:約8~30分 標準:約30分 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
バッテリー | カセット式リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池(内臓) |
バッテリー交換 | 交換可能 別売りバッテリーあり | 自力での交換不可 買ったお店、または修理相談窓口に相談 |
PKV-BK50Lの交換バッテリー費用は、16,500円です(2025年5月現在)
PKV-BK3Lを修理(バッテリー交換)に出すと、18,000円~32,000円前後の修理料金がかかります。
シャープラクティブエア
型番 | EC-KR2 | EC-KR1(旧品) |
連続使用時間 | 標準モード:約35分/約50分 自動モード:約9分~約24分 強モード:約9分 | 標準モード:約35分/約50分 自動モード:約24分 強モード:約9分 |
充電時間 | 約4時間 | 約4時間 |
バッテリー | リチウムイオン電池 (着脱式バッテリー) | リチウムイオン電池 (着脱式バッテリー) |
バッテリー交換 | 交換可能 別売りバッテリーあり | 交換可能 別売りバッテリーあり |
EC-KR2/EC-KR1のバッテリーは10,890円です(2025年5月現在)
交換目安は約1,500回となっています。
日立かるパックスティックもシャープラクティブエアも、連続使用時間はあまり変わりません。
もし本体と替え(予備)のバッテリーを含めたら、どっちがコスパいいの?と気になりませんか?
日立のPKV-BK50LとシャープのEC-KR2を比較します。
型番 | 日立PKV-BK50L | シャープEC-KR2 |
本体(定価) | 59,400円 | 77,000円 |
バッテリー(定価) | 16,500円 | 10,890円 |
合計 | 75,000円 | 87,890円 |
また、日立の1.1kgのPKV-BK3Lは、バッテリー交換こそ自分ではできませんが、本体価格39,600円となっています。
コードレス掃除機はバッテリーが消耗品ですので、何年かしたら本体を買い替えるか、バッテリーを交換しないといけません。
一般的にコードレススティック掃除機のバッテリー寿命は約5年と言われています(使用頻度にもよる)
なのでバッテリー寿命がきたら、新しいものに買い替えること前提で、PKV-BK3Lを選ぶのもコスパの面ではいいですね。
6.紙パックのコスパ比較:紙パック交換の頻度
紙パックのランニングコストも重要です。
日立かるパックスティック
型番 | PKV-BK50L | PKV-BK3L |
ゴミ捨て | 約4か月に1回(※使い方による) | 約2か月に1回(※使い方による) |
集じん容量 | 0.6L | 0.4L |
純正紙パック | 6枚入り/1,210円 | 6枚入り/1,210円 |
シャープ ラクティブエア
型番 | EC-KR2 | EC-KR1(旧品) |
ゴミ捨て | 約1.5か月に1回(※使い方による) | 約1.5か月に1回(※使い方による) |
集じん容量 | 0.37L | 0.37L |
純正紙パック | 5枚入り/1,210円 | 5枚入り/1,210円 |
まめに紙パックを交換したくない人は日立かるパックスティックを。
定期的に紙パック交換をしたい人はシャープを選ぶといいですね。
7. どちらを選ぶべき?目的別おすすめ
- とにかく軽さ重視する方
→日立かるパックスティックPKV-BK3L - ゴミ捨て時に紙パックを絶対に触りたくない
→ラクティブエアEC-KR2 - 高い吸引力でしっかり掃除したい方
→日立かるパックスティックPKV-BK50L/シャープ ラクティブエアEC-KR2 - バッテリーの交換や予備があると安心な方
→日立かるパックスティックPKV-BK50L/シャープ ラクティブエアEC-KR2 - 身長が高い方
→日立かるパックスティックPKV-BK50L - 紙パックのコスパ重視
→日立かるパックスティックPKV-BK50L
まとめ
日立の「かるパックスティック」とシャープの「ラクティブエア」は、どちらも軽量で使いやすいコードレススティッククリーナーです。
集じん容量、吸引力に大事なヘッドの作り、紙パックのランニングコストなどに違いがあります。
ご自身の重視するポイント(軽さ、吸引力、ゴミ捨ての方式など)、掃除する場所や頻度、予算などを考慮して、最適な一台を選んでください。
この記事が、あなたのコードレススティッククリーナー選びの参考になれば幸いです。